静岡県 東名自動車学校のコラム
お客様に安心と自信、運転の達人になる道へのコラムをお伝えしていきたいと思います。
雪道の安全運転!
雪道の安全運転!冬季の事前準備と運転アドバイス
冬になると、雪・路面凍結・視界不良など、運転環境は一気に厳しくなります。
安全に走行するためには、車両の冬支度と雪道ならではの運転操作を理解しておくことが不可欠です。
ここでは、冬に入る前に必ず確認しておきたい「車両管理6つのチェック」と、雪道を走る際の実践アドバイスをまとめました。
冬前に必ず!車両管理6つのチェック
1. スタッドレスタイヤの交換・溝の深さチェック
雪道には欠かせない冬タイヤ。溝が4mm以下になると性能が大きく低下するため、摩耗やひび割れを要確認。空気圧も寒さで下がるため、交換時に合わせて調整を。
2. バッテリーの点検
冬はバッテリーが弱りやすい季節です。2〜3年以上使用している場合やセルの回りが弱いと感じたら、早めの点検・交換を推奨します。
3. ウォッシャー液を「冬用(凍結防止)」へ
雪道ではガラスが非常に汚れやすく、ウォッシャー液は必須。冬用でなければタンク内で凍結するため、マイナス気温対応の冬用タイプに入れ替えておきましょう。
4. ワイパーとフロントガラスの視界確保
冬はワイパーゴムが硬化しやすく、拭き残しが発生しがち。“冬用ワイパー”や新品ゴムに交換し、霜取りスプレーや解氷剤の準備も◎。
5. 冷却水(不凍液)の濃度と量をチェック
不凍液の濃度が低いと寒冷地で凍結し、エンジンに重大なトラブルを招くことも。点検時に濃度と量を確認しておくことで安心です。
6. 緊急装備の常備
冬は立ち往生や渋滞が起こりがち。以下の「車内装備」があるだけで、安全度が大きく向上します。
- ・牽引ロープ、ブースターケーブル
- ・スコップ、雪用ブラシ
- ・毛布、手袋
- ・携帯充電器(モバイルバッテリー)
- ・非常用ライト“備えあれば憂いなし”が冬の基本です。
運転前に知っておきたい!雪道の安全ドライブポイント
アクセルは「ふんわり」。急加速はタイヤが空転しやすい
力強い加速=滑る原因
最初の1〜2秒は、特に足の力を半分にする意識が大切です。
車間距離はいつもの3倍以上
雪道では、「止まれる距離を確保する」のが安全の第一歩。3倍の間隔があれば、前方の車が急に止まっても、余裕をもって対応できます。
早めの減速を徹底。カーブ手前でスピード調整
曲がりながらブレーキを踏むと滑りやすいため、減速は直線で完了させることが雪道の鉄則です。
橋の上・日陰・トンネル出口は特に注意
これらの場所は路面の変化に気付かない凍結しやすいエリア。“同じ速度のまま走らない”という意識を持ちましょう。
視界不良のときは必ずライトON
昼間でも「対向車へのアピール」としてライト点灯が安全。フォグランプも有効です。
滑った時は慌てず、急な操作をしない
- ・アクセルを戻す
- ・ブレーキは強く踏まない
- ・進みたい方向へ自然にハンドルを戻す“一呼吸おいて、落ち着く”ことが立て直しの近道です。
【まとめ】冬の安全は「準備」と「心構え」で決まる
雪道は、普段の運転とはまったく異なる条件が重なるため、車両の整備・冬装備の準備・丁寧な運転操作が事故防止のカギになります。冬前にしっかり車両チェックを行い、いざ雪道では落ち着いた操作をしましょう。「準備」と「心構え」を習慣にするだけで、冬のドライブはぐっと安全・快適になります。


